ヨガの誕生

ヨガを始めるにあたり、せっかくですのでヨガが誕生した歴史についても触れて頂きたいなと思います。ヨガが誕生したのは世界四大文明の１つであるインダス文明での事でした。紀元前２５００年ごろから１５００年ごろまでの古代文明ですが、この文明を代表するモヘンジョ・ダロ遺跡の中からポーズをしている姿や座法を組んで瞑想している姿が刻まれた出土品が見つかっているのです。ヨガの行者、古代アトランティス文明を受け継いだアーリア人が、ガンジス河流域から８０００メートルの高峰、ヒマラヤ奥地深くに移り住み、師から弟子へと秘伝として受け継がれて今日に至りました。約５０００年という歴史と共にヨガ行者の心と身体を通じて研究された行法であると言えるでしょう。インドの厳しい風土や激しい興亡の歴史、複雑な宗教の中で、一定の方向へと形づくられていき、体系化したのが紀元前２００年頃に現れたパタンジャリという人物です。のちにパタンジャリ経典と呼ばれる「ヨガ・ストーラ」を『ヨガの経典』として集大成させました。